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夏の雷で家電が壊れる|落雷が引き起こす火災と「雷サージ」の話

夏の午後、急に空が暗くなって雷が鳴り出す。そんな日が増える季節です。雷というと停電を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実は家電の故障や火災の原因にもなります。

しかも、雷が自分の家に直接落ちなくても被害は起こります。その鍵を握るのが「雷サージ」と呼ばれる現象です。名前を知らないまま、毎年の落雷シーズンを過ごしている方も多いのではないでしょうか。

雷は落ちなくても被害を出す「雷サージ」とは

雷サージとは、落雷によって発生する瞬間的な高い電圧のことです。

雷が電線や電話線、アンテナの近くに落ちると、そのエネルギーが電気の通り道を伝って建物の中まで入り込んできます。直接建物に落雷しなくても、近くに落ちただけで、コンセントやLANケーブルを経由して家電に到達してしまうのです。

普段、家庭に流れている電気は100ボルトほどですが、雷サージはその何倍、何十倍もの電圧に達することがあります。この急激な電圧に、家電の内部の回路が耐えきれず壊れてしまいます。

雷が原因で起きること

雷サージがもたらす被害は、故障だけにとどまりません。

まず多いのが、家電製品の故障です。電源が入らなくなる、一部の機能が使えなくなるといった不具合が、落雷の後に起こります。テレビやパソコン、ルーターなどが同時に壊れるケースもあります。

さらに深刻なのが発火です。過大な電圧が流れ込むことで内部の部品が異常な発熱を起こし、火災につながることがあります。加えて、停電や通信機器のダウンによって、仕事や生活に支障が出ることも少なくありません。

一度に複数の機器がやられると、買い替えの負担も大きくなります。雷は一瞬でも、その影響は長く残ります。

特に被害を受けやすい家電

雷サージの影響を受けやすいのは、精密な電子回路を持つ機器です。

パソコンやテレビ、ゲーム機などは代表的です。中でもルーターやモデムといった通信機器は、電源だけでなく通信ケーブルからも雷サージが入り込むため、二重にリスクを抱えています。

近年はインターネットにつながる家電も増えました。給湯器やインターホン、防犯カメラなども、電子基板を内蔵しているぶん、雷の影響を受ける可能性があります。便利になった家電ほど、雷には弱い面があると考えておくとよいでしょう。

家庭でできる雷への備え

雷サージから家電を守るには、いくつかの方法があります。

手軽なのは、雷サージ対応の電源タップを使うことです。過大な電圧が流れ込んだときに、家電を守る仕組みが備わっています。大切な機器はこうしたタップにつないでおくと安心です。

雷が鳴り始めたら、使っていない家電のプラグをコンセントから抜いておくのも確実な方法です。通信ケーブルも抜いておけば、そこからの侵入も防げます。物理的につながっていなければ、雷サージは家電まで届きません。

外出時や就寝前など、雷が予想される場面ではあらかじめ備えておくと、いざというときの被害を減らせます。

建物全体で雷から守るという視点

家庭での対策に加えて、建物そのものが雷にどう備えているかも大切な視点です。

一定の高さ以上の建物には、避雷設備の設置が定められています。雷を安全に地面へ逃がすためのもので、正しく機能してこそ意味があります。しかし、こうした設備が長年点検されないまま放置されているケースも見受けられます。

ビルや店舗、マンションなどでは、電気設備や避雷設備が今も正常に働くかどうか、専門的な確認が欠かせません。雷による被害は、建物の使い方や管理の状態によっても変わってきます。目に見えない設備だからこそ、定期的な点検で状態を把握しておくことが、建物と中にいる人を守ることにつながります。

備えは雷が鳴る前にしかできない

雷サージによる被害は、起きてしまってからでは取り返しがつきません。だからこそ、雷が鳴る前の備えが何より大切です。電源タップの見直しやプラグを抜く習慣は、今日からでも始められます。

合同会社ワイオーテックでは、消防設備や電気設備の点検を通じて、建物の安全を守るお手伝いをしています。「建物の避雷設備や電気設備の状態を確認しておきたい」という段階からでも、お気軽にご相談ください。

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