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暖房器具を出す前に|しまい込んだストーブに潜む火災リスク

朝晩が肌寒くなってくると、そろそろ暖房器具の出番です。押し入れや物置にしまっていたストーブやファンヒーターを引っ張り出す方も多いでしょう。

ここで気をつけたいのが、1年ぶりに使う器具ほどリスクをかかえているという点です。暖房器具による火災は、使い始めの時期に増える傾向があります。久しぶりに動かす前に、少しだけ目を向けておきたいことがあります。

1年しまっていた暖房器具が危ない理由

長い間使っていなかった暖房器具には、見えないリスクがたまっています。

まず多いのがホコリです。しまっている間に内部や吹き出し口にホコリがたまり、そのまま電源を入れると、電気部品の発熱や発火のきっかけになることがあります。石油ストーブの場合、底の部分にホコリが多く積もると火災につながることもあります。

次に劣化です。電源コードが折れ曲がったまま収納されていたり、内部の部品が傷んでいたりしても、見ただけでは分かりません。前のシーズンの終わりに不調を感じていた器具なら、なおさら注意が必要です。久しぶりに使うからこそ、動かす前の確認が意味を持ちます。

使い始める前に確認したいこと

本格的に使い出す前に、いくつか見ておくだけでリスクは下がります。

電源コードは、傷や折れ、変色がないかを確かめてください。コードが傷んでいると、そこから発熱や発火が起こることがあります。本体やフィルターにホコリがたまっていれば、使う前に取り除いておきましょう。

実際に動かしたときの様子も大切です。変な音がしないか、焦げたようなにおいがしないか、いつもと違う点があれば使用を止めて確認してください。取扱説明書が手元にあれば、安全な使い方や注意点をもう一度目に通しておくと安心です。

器具の種類ごとの注意点

暖房器具は種類によって、気をつけるポイントが少しずつ違います。

電気ストーブは、手軽で火を使わないぶん安全に思われがちですが、暖房器具による火災の中でも原因として多く挙がっています。熱を発することに変わりはなく、近くの可燃物に引火する危険があります。

石油ストーブは、給油のときが要注意です。火をつけたまま給油すると、こぼれた灯油に引火するおそれがあります。給油は必ず火を消してから行ってください。古くなった灯油を使わないことも大切です。ファンヒーターは、吹き出し口やフィルターのホコリがたまりやすいため、使い始めの清掃を忘れないようにしましょう。

置き場所でリスクは変わる

暖房器具は、どこに置くかによって危険度が大きく変わります。

カーテンや布団、洗濯物など燃えやすいものの近くでは使わないようにしてください。温風で軽いものが動いて器具に触れたり、落ちてきたりすると、それが火災の原因になります。器具とのあいだには十分な距離をとることが基本です。

コンセントまわりも見ておきたい部分です。暖房器具は消費電力が大きいため、延長コードやたこ足配線で使うと、コードが発熱して危険です。できるだけ壁のコンセントに直接つないで使いましょう。

建物の備えも一緒に確かめておく

暖房を使い始めるこの時期は、火災そのものへの備えを見直すよいきっかけでもあります。

住宅用火災警報器がきちんと作動するか、消火器が使える状態にあるか。普段は意識しない設備こそ、いざというときに働いてくれるかどうかが分かれ目になります。暖房器具の確認と合わせて、こうした備えにも目を向けておくと安心です。

店舗やオフィス、集合住宅など、多くの人が使う建物では、消防設備が正常に機能するかどうかを専門的に点検しておくことが欠かせません。暖房を使う季節を迎える前に、設備の状態を把握しておくことが、建物と人を守ることにつながります。

使う前のひと手間が火事を防ぐ

暖房器具による火災の多くは、ちょっとした確認で防げるものです。ホコリを払い、コードを確かめ、置き場所に気を配る。この数分の手間が、冬のあいだの安心につながります。久しぶりに器具を出すこの時期だからこそ、使い始める前に一度目を向けてみてください。

合同会社ワイオーテックでは、消防設備の点検を通じて、住まいや建物の安全を守るお手伝いをしています。「火災警報器や消火器の状態を確認しておきたい」「建物の防火対策を見直したい」という段階からでも、お気軽にご相談ください。

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