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残暑の夜に増える「寝ながら充電」|スマホ発火を防ぐ夏の使い方

寝苦しい夜、枕元にスマートフォンを置き、充電したまま眠る。多くの人にとって当たり前の習慣かもしれません。ですが、この何気ない行動に火災のリスクが潜んでいます。

とくに残暑が続くこの時期は、室温が高く、スマホやモバイルバッテリーにとって過酷な環境になりがちです。毎晩の習慣だからこそ、一度立ち止まって考えておきたいテーマです。

なぜスマホやバッテリーが発火するのか

スマートフォンやモバイルバッテリーには、リチウムイオン電池が使われています。

この電池は、小さな体にたくさんのエネルギーをためられる優れた仕組みを持っています。その一方で、内部の構造はとても繊細です。電池の中には、プラスとマイナスを隔てる薄い仕切りがあり、これが傷ついたりショートしたりすると、急激に熱を持ち始めます。

熱が制御できなくなると、内部の温度が一気に上がる「熱暴走」という状態に陥ります。こうなるとガスが発生して膨らんだり、発火に至ったりします。便利な電池であるがゆえに、扱い方を誤ると危険な一面をのぞかせるのです。

夏の夜が危ない理由

リチウムイオン電池は熱に弱いという性質があります。残暑の夜は、そのリスクが高まる条件がそろっています。

まず、室温そのものが高いことです。エアコンを切って眠ると、部屋の温度は思った以上に上がります。そこで充電をすると、電池はさらに発熱するため、熱がこもりやすくなります。

問題なのは充電中の置き場所です。枕の下や布団の中、ぬいぐるみのそばなど、熱が逃げにくい場所にスマホを置いてしまうと、電池の熱が放出されず、どんどんたまっていきます。柔らかいものに囲まれた状態は、放熱をさまたげる最も危険なパターンのひとつです。

やりがちなNG習慣

無意識にやってしまいがちな習慣の中に、リスクの高いものがあります。

枕の下にスマホを入れて充電する、布団の中で動画を見ながら充電したまま眠ってしまう、といった行動はその典型です。放熱できない状態での充電は、電池に大きな負担をかけます。

見過ごせないのが、膨らんだバッテリーを使い続けることです。本体やバッテリーが膨らんでいるのは、内部で異常が進んでいるサインです。「まだ使えるから」と使い続けると、発火の危険が高まります。ケーブルが傷んでいたり、非純正の充電器を使っていたりする場合も注意が必要です。

安全な充電のしかた

少しの心がけで、充電にまつわるリスクは大きく減らせます。

充電するときは、硬く平らな場所を選びましょう。机の上など、熱が逃げやすい場所が理想です。布団やソファの上、枕元の柔らかい場所は避けてください。充電中に本体が熱くなりすぎていないか、ときどき触って確かめる習慣も役立ちます。

充電器やケーブルは、できるだけ純正品か、それに準じた安全性の確認されたものを使いましょう。そして、本体やバッテリーが膨らんでいることに気づいたら、すぐに使用をやめることです。膨張は明確な危険信号です。無理に使わず、適切に処分してください。

もし火が出てしまったら

万が一に備えて、リチウムイオン電池の火災の特徴を知っておくと安心です。

リチウムイオン電池の火災は、一度発火すると勢いが強く、水をかけても消えにくいという厄介な性質があります。就寝中に発生すれば、気づくのが遅れて大きな被害につながりかねません。

だからこそ、住宅用火災警報器の役割が重要になります。煙や熱をいち早く感知して知らせてくれる警報器は、就寝中の火災から命を守る大切な備えです。設置されているか、きちんと作動するか、電池が切れていないかを、この機会に確かめておくとよいでしょう。

日々の習慣の見直しが火災を防ぐ

寝ながら充電は、多くの人が何気なく続けている習慣です。だからこそ、置き場所を変える、膨らんだバッテリーは使わないといった小さな見直しが、火災を防ぐ確かな一歩になります。残暑が続くこの時期に、毎晩の充電のしかたを振り返ってみてください。

合同会社ワイオーテックでは、消防設備の点検を通じて、住まいや建物の安全を守るお手伝いをしています。「火災警報器がきちんと働くか確認したい」「建物の防火対策を見直したい」という段階からでも、お気軽にご相談ください。

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